【市販の白髪染め】自宅でセルフ白髪ケア!失敗しないコツを紹介

ふとした時に気になる白髪。鏡を覗いたら生え際にちらっと白く光る白髪を発見...!なんて経験、ある方も多いのではないでしょうか?もしかして他にも白髪があるかも?なんてどんどん気になってしまいますよね。

気になる白髪はなるべく気軽にケアしたいもの。
サロンで白髪を染めるのは楽でいいですが、いつのまにか伸びてきたり生えてしまった白髪を毎回サロンに行って染めるのはなかなか大変。気になったタイミングで自宅で白髪をケアできたら最高ですよね。

市販の白髪染めを使ってセルフで染めるのは、サロンで染めるよりも時間もコストもかからない反面、「白髪染めの種類が多くて自分になにが合うかわからない」、「そもそも自分で上手に染められない」この2つが壁になってしまい、セルフで白髪染め=難しいと感じている方が多いはず。

そこで今回は元美容師のライターが、白髪染めのアイテム別の特徴と失敗しないコツを下記の順番でご紹介します!

ヘンケルジャパン株式会社 R&D 福田浩明

〈監修〉

ヘンケルジャパン株式会社

R&D 福田浩明

サイオスブランドを展開する、ヘンケルジャパン株式会社の研究開発部マネージャー。約10年間一般向けのセルフカラーアイテムを研究・開発し続ける、“髪の毛のプロ”。

アイテム別に特徴とコツをご紹介

ドラッグストアのホームカラー売り場に行くと、さまざまな種類の白髪染め製品が並んでいますよね。しっかり染められる白髪染め用のヘアカラーに、手軽に使えるトリートメントタイプやシャンプータイプ。そして傷みを気にせず染められるマニキュアタイプや天然成分のヘナカラーなどかなりの種類があるので、どれを買えばいいのかわからずに売り場で悩んでしまったという方も多いのではないでしょうか?
もちろんアイテムごとに特徴があり、失敗しないコツもそれぞれ違います。それぞれの特徴とコツをご紹介していきます。

タイプ①白髪染めヘアカラー

特徴

まず一つ目は、白髪染めヘアカラー。2種類の薬剤を混ぜて塗るタイプです。
「永久染毛剤」や「酸化染毛剤」といわれ、「酸化染料」が髪の内部に浸透して発色するのでしっかりと白髪をカバーし、色持ちも長く楽しめます。また、染色と脱色の両方が可能です。サロンで使われる多くは、これのクリームタイプになりますが、セルフでの白髪染めヘアカラーは自分でも簡単に染められるように、大きく分けて3つの剤型があります。
・しっかり染められて小分けや部分染めもできる「クリームタイプ」
・全体に塗りやすい「乳液タイプ」
・初心者でも簡単に塗れる「泡タイプ」
目的に合わせて選んでみましょう!

失敗しないコツ!ここだけは気を付けて

失敗しないためにまず大切なのは、色選び。
白髪の量によって色の仕上がりが変わるので注意しましょう!白髪の量が多めの方は、パッケージの見本よりも明るく仕上がってしまう可能性があります。しっかり白髪をカバーするためには、希望する色よりも少し落ち着いた色を選びましょう。すぐに色が抜けて明るくなりやすい方も同様です。

しかし、白髪染めで暗く染めた髪色を明るくするのは困難です。今後は明るいヘアカラーにするかもしれないという方はあまり暗い色を選ばないようにしましょう。今まで暗めの色で染めていたのにいきなり何段階も明るい色を選んでしまうと、中間や毛先は暗いままなのに白髪の生えてきた根元部分だけが明るくなってしまい、逆プリン状態になってしまいます。暗めの髪色から明るい髪色にしたい場合は、少し根気がいりますが徐々に1段階ずつ明るい色を選びましょう。また、暗めの色に使われる濃い染料は髪に残りやすいので、別の色に変えた時に場合によってはムラの原因になりやすいです。

すぐに色落ちしてしまいやすい方や黄ばみが出やすい方は、やや赤みのあるブラウン系の色を選ぶのがおすすめです。反対に、赤みを消したい方はアッシュ系やマット系を選びましょう。黄みよりのベージュ系も人気ですね。

そして、白髪染めを塗る順番も大事です!
白髪が目立ちやすいのは、なんといっても根元ですよね。その中でも特に目立ちやすい、顔まわりの生え際や分け目などの根元から塗り始めましょう。一番白髪が気になる・染めたい部分にこそ長くカラー剤をのせておくイメージで、顔の前の方から後ろにむかって塗っていきます。
根元をしっかりと染めるのにおすすめなのは、なんといってもクリームタイプ。密着性が高く、浮きやすい白髪をしっかりと染めてくれます。その上小分けもできるので、根元だけ染めたいときにもおすすめですよ。

次に、量をたっぷりと塗ること!
コシが強く浮きやすい白髪は、ヘアカラー剤の量が少ないと染まりが悪くなってしまう場合も。また、量が少ないとムラの原因にもなってしまいます。
クリームタイプの場合、根元はハケ(ブラシ)を寝かせてクリームを根元に置くようにたっぷりと塗ります。最後に粗めのコームで全体をムラなくコーミングして伸ばしてから、髪1本1本にまんべんなくヘアカラー剤がいきわたるように揉みこみましょう。根元はたっぷり・毛先に向かって薄めに伸ばすイメージです。

最後に、手早く塗ること!
ヘアカラー剤は混ぜた時から薬剤の反応が始まり、時間が経つにつれて染まる効果が弱くなってしまいます。タオルやケープをまく、イヤーキャップや手袋をつけるなどの事前準備をすべて終わらせてからヘアカラー剤を混ぜて手早く塗るように心がけましょう。
利き手の逆側から塗ると、腕などの余計な部分が汚れずにスムーズに塗ることができますよ。特に髪以外のいろんなところについてしまうのが気になって、なかなかうまく塗れない!という方はぜひ試してみてくださいね。

髪が太いなど染まりにくい髪質の方や、室温が低い場所で染めた場合は放置時間を5分ほど長く置くのがおすすめです。※各製品の説明書に従ってください。

そして、洗い流す際はぬるま湯を少量髪と頭皮につけて揉みこんでヘアカラー剤を「乳化」させて、根元から毛先にのばしてからよくすすぎましょう。この乳化により、ヘアカラー剤が頭皮や髪に残ることなくきちんと落とすことができます。また、ヘアカラー剤を乳化して全体に伸ばすことで塗れていなかった部分のカバーや、境目をぼかして色ムラを防ぐことができます。

メリット
しっかり染まる
髪の表面付近から内部まで染料が浸透するので、他のアイテムに比べてよく染まり、しっかりと白髪をカバーすることができます。他のアイテムは徐々に染まっていくタイプも多いですが、1回でしっかりと白髪を染めることができます。
また、他のアイテムと違い脱色効果もあるので、黒髪をやや明るくしたり、トレンドのカラーなどに染めることも可能です。白髪と黒髪の両方を染めることができるのは非常にメリットです。
髪色が長持ちする
「永久染毛剤」と呼ばれる通り、染めた髪色が長持ちします。染めた髪色が1か月以上、染める色や髪の状態によっては約2~3か月ととても長持ちするのも特徴です。しかし、1か月くらい経つと根元の白髪が気になってくるので、髪色を大きく変えない場合は全頭ではなく根元だけ染める「リタッチ」もおすすめですよ。
好きなカラーが選べる
しっかり染まって、髪色が長持ちしたとしても、そもそも好きな髪色にならないと不満が残ってしまいますよね。
以前の白髪染め用のヘアカラー剤は白髪を隠すためのものとしてブラック~暗めの落ち着いたブラウン系が多かったですが、明るいタイプや赤みが少ないアッシュ系やマット系、ベージュ系、やわらかい印象のピンク系などカラーバリエーションがとても増えて、選択肢が多いのが魅力の一つです。白髪をしっかりとカバーしながらも、好きな髪色を楽しむことができます。
デメリット
ダメージ
よく染まり、好きな髪色も選べて長持ちする...といいことづくめではありますが、その反面で染めることによってどうしても多少のダメージがでてしまうのがデメリット。キューティクルを開き、そこから脱色成分や染色成分が入りこんで反応して染めるため、髪表面付近にだけ着色する他のアイテムに比べるとダメージがあります。
しかし今は傷みにくいヘアカラー剤も増えてきたので、ダメージが気になる方は傷みにくいものを選択しましょう。また、髪への負担を少なくするために根元の生えてきてしまった白髪部分だけ染めて、2~3か月に一回髪の毛全体を染めるという方法もあります。
かぶれなどのアレルギー症状の可能性がある
まれにかぶれなどのアレルギー症状が出てしまう場合があります。酸化染料が入ったアイテム(酸化染毛剤)でかぶれたことのある方は使用できません。また、今までかぶれの経験がない方もいつアレルギー症状が起きるかわかりません。必ず事前にパッチテストをしてから染めましょう。もしもかぶれなどのアレルギー症状が出た場合は、自己判断でのケアをせずに速やかに皮膚科へ行きましょう。この際に使用したヘアカラー剤のパッケージを持参することをおすすめします。

※酸化染料を含まない、「オハグロ式」と呼ばれる非酸化染毛剤のヘアカラー剤(クリームタイプ)も存在します。脱色効果はありません。

やや手間がかかる
慣れるまで塗るのに少し一苦労!やや手間はかかります。ただ、初心者でも簡単に塗りやすいタイプもあるので目的に合わせて選びましょう。放置時間も10~30分等製品によってさまざまですが、おおむね染め終わるまでに1時間ほどかかります。しかしその分、染まりの良さと色持ちの長さは一番です。
ツンとしたにおい
最近のヘアカラー剤はあまりにおいが気にならないものが多くなっていますが、浴室など狭い場所で染める場合は多少気になる場合もあります。しっかりと換気をしながら染めましょう。
こんな方におすすめ

白髪の量が多めでしっかりと染めたい方、そして色持ちを長く楽しみたい方におすすめです!剤型別にもおすすめをご紹介します。

クリームタイプ
サロンで美容師が使っているものと同じタイプ。密着度が高くよく染まります。白髪をしっかりカバーしたい方はこのタイプを選びましょう。白髪の量が多い方にも特におすすめです。小分け使用可能で取り置きができるので、根元だけなど部分的に染めたい方にもぴったりです。

サイオス ヘアカラー クリームがおすすめ!

サロン帰りの仕上がりをホームケアで体験できます!
染め上がりの色にこだわったプロフェッショナル処方の白髪染め。2剤式のクリームカラーで、何回にも分けて使えます。

乳液(ミルキー)タイプ
先端がくし型のものが多く、クリームタイプよりやわらかくて全体に塗りやすいのが特徴です。小分け使用(取り置き)ができない使い切りタイプ。明るいカラーも多く、全体をカラーチェンジしたい方や髪が長い・量が多く簡単に全体を染めたい方におすすめです。

サイオス カラージェニック ミルキーヘアカラーがおすすめ!

チラッと白髪*が気になり始めた方のために、プロのスタイリストが開発・テストしたサロン品質のヘアカラー。サロン帰りのような、美しく彩りに満ちた髪色に。白髪染めでありながらも、サロン発のトレンドカラーが楽しめます。

*髪をかきあげた時などに気付く程度の白髪

泡(ホイップ)タイプ
初心者でも簡単に髪全体に塗ることができます。密着度が低いので根元に密着しにくく、小分け使用(取り置き)ができないので部分染めには向きません。エアゾールタイプの製品であれば小分け使用ができます。とにかく不器用でも簡単で手軽に染めたい!という方におすすめです。

タイプ②オイル配合白髪染めヘアカラー

特徴

ツヤやしっとり感をもたらしてくれる「オイル美容」はスキンケアやヘアケアではもはや常識!実はヘアカラー剤でも、オイル配合のアイテムがあるのです。
主な特徴は先ほど紹介したヘアカラーと同じく染まりの良さや色持ちの長さ。それに加えてオイルが配合されているおかげで、乾燥や熱などから髪を守り、髪の見た目年齢に大きく影響するツヤ感を与えてくれます。そして手ざわりの良さも魅力的な特徴の一つ。手触りでも実感できるツヤ髪へ導いてくれます。

ヘアカラーを繰り返すとどうしてもダメージによって乾燥やパサつきなどの手ざわりの悪さやツヤのなさが気になるので、オイル配合のヘアカラーで贅沢な質感を手に入れたいところ。「ヘアカラーを繰り返してダメージが気になるけれど、やっぱり白髪はしっかりと染めてカバーしたい!」という方に是非おすすめしたいアイテムです。

失敗しないコツ!ここだけは気を付けて

白髪が気になりやすい、生え際や分け目などの根元からたっぷりと手早く塗りましょう。ただし、室温が低いと染まりにくくなってしまうので注意が必要です!なるべくあたたかい部屋で染めましょう。万が一、室温が低いところでしか染められない場合は説明書に従って放置時間を少し長くしてみましょう。塗り終わった後に、ラップやシャワーキャップをつけると自分の体温で染まりやすくなる場合も!

メリット
しっかり染まる
基本はヘアカラー剤と同様なので、白髪と黒髪の両方をしっかりと染めることができます。白髪をカバーしたい、好きな髪色を楽しみたい方には非常にメリットです。
髪色が長持ちする
ヘアカラー剤同様、他のアイテムに比べて色持ちが非常にいいのもメリット。お気に入りの髪色は長く楽しみたいですよね。
ツヤ感を与えてくれる
これぞオイル配合のメリット!オイルのおかげで、髪にツヤ感を与えてくれます。ツヤのないパサついた髪は魅力を半減させてしまいます。パサつきが気になる方にはおすすめです!
手ざわりのよさ
オイルが配合されていないものよりも、髪のまとまりがよく手ざわりの良さにも期待ができます。ヘアカラーをした後に髪がばさばさになってまとまらず、広がってしまった...!なんていう経験がある方もいるのではないでしょうか?そんな方にこそおすすめです。
デメリット
ダメージ
ヘアカラー剤にはつきもののダメージはゼロではありません。しかしオイル配合なので、ツヤ感や手ざわりの良さが期待できます。
かぶれなどのアレルギー症状の可能性がある
こちらもヘアカラー剤同様、まれにかぶれなどのアレルギー症状が出てしまう場合があります。酸化染料が入ったアイテム(酸化染毛剤)でかぶれたことのある方は使用できません。必ず事前にパッチテストをしてから染めましょう。
やや手間がかかる
クリームタイプなので慣れるまでには塗るのには少し一苦労かもしれません。慣れてしまうととても簡単です。
こんな方におすすめ
ダメージが気になるけどしっかりと染めたい方
好きな色で白髪をカバーしつつ、色持ちの良さも、ツヤ感も手ざわりの良さも全部諦めたくない!という方におすすめですよ。しっかり白髪をカバーして綺麗な髪色も質感の良さも両方手にいれることができます。

サイオス オレオクリームがおすすめ!

「オイル美容」の発想から進化したサロン品質の濃厚オイルカラー。
ツヤのある仕上がりのために、高品質のオイルを惜しみなく配合。
白髪も黒髪もしっかり染め上げながら、手触りでも実感できるツヤ髪へ。

タイプ③白髪染めトリートメント

特徴

最近人気のトリートメントタイプの白髪染め。その名前の通り、トリートメントタイプなので髪になじませるだけで誰でも簡単に、そして短時間で白髪ケアができます。
シャンプー後にトリートメント代わりに使いながら染めてみたり、製品によっては乾いた髪にも使うことができるので合間時間の白髪ケアも可能です。

なによりも、一番の特徴はトリートメントタイプなので、髪の傷みを気にせずに白髪を染めることができます。むしろダメージケアしながら白髪ケアができますよ。
ただし、ヘアカラー剤と違って脱色効果はないので髪を明るくすることはできません。

失敗しないコツ!ここだけは気を付けて

白髪染めトリートメントを塗る前に、粗めのコームなどでコーミングをして髪の絡まりをとりましょう。ほこりや汚れも取りやすくなります。
シャンプーをしてから使う場合は、37~38度くらいのぬるま湯でしっかりと予洗いをしましょう。スタイリング剤などがついている方は、シャンプーでしっかりと落としておきましょう

通常のヘアケアのトリートメントは毛先にたっぷりつけますが、白髪染めトリートメントの場合は反対です!ヘアカラー剤同様に根元などの白髪の気になるところにたっぷりと塗るのが失敗しないコツです。

テクニックいらずで簡単に塗れるのが白髪染めトリートメントの魅力ではありますが、塗残しはやはり失敗の原因に。塗残しがないように分け目を中心に、数回にわけて髪をわけとりながら塗ると失敗しにくいですよ。そのあとに、手ぐしや粗めのコームで髪の毛全体に均一に白髪染めトリートメントをのばしてから、髪1本1本を包み込むようにもみこみましょう。
パッケージに記載している放置時間に従って、数分放置しましょう。その後、色が出なくなるまでよくすすぐのが大事です!気になる方は、この際にシャンプーをしてもかまいません(製品によるのでパッケージをご確認ください)。ただし、シャンプーの方法によってはせっかく塗ったカラートリートメントの染料が落ちてしまい、色が薄く仕上がってしまう場合も。シャンプーは軽めにしておくのがおすすめです。

乾いた髪の方が染まりやすいため、乾いた髪と濡れた髪の両方に使えるタイプが特におすすめです。とはいえ髪が多い方や長く、髪全体に塗りたい場合は濡れた髪の方が全体に塗りやすいのも事実。根元などの白髪が特に気になるところだけ染めるときは乾いた状態で、髪全体を染めたいときは濡れた髪に...という塗り分けも一つの方法です。

シャンプー後の濡れた髪に使用する場合、髪に水分が多く残っていると白髪染めトリートメントが薄まってしまい、染まりが悪くなってしまう恐れがあるので、一度タオルで優しく髪を包み込んで水気を切ってから塗りましょう。

塗る際には手と爪に注意!素早く塗ってすぐに手を洗えば大半は落ちますが、爪は髪の毛と同じケラチンでできているので、染まる場合があります。気づかぬうちに爪の間に入り込んで落ちない!なんてことも...。気になる方はグローブ(ビニール手袋)を用意しましょう。

メリット
とにかく簡単!
白髪の気になるところに特にたっぷりと塗ればほぼ失敗はしません。時間もかからずさっと手軽に染められるので、時短で白髪ケアができます。
傷みを気にせず染められる
白髪を染める=ダメージが伴うイメージですが、トリートメントタイプなので傷みを気にせずに染められます。むしろダメージケアも可能なので、ケア成分が豊富なものを選ぶのがおすすめです。髪が傷んでしまい、ダメージが気になるというときの白髪ケアとしておすすめです。
かぶれやアレルギーのリスクが少ない
こちらは化粧品タイプになります。化粧品である以上、アレルギーの可能性はゼロとは言えませんが、酸化染料を含むアイテム(酸化染毛剤)でかぶれなどのアレルギー反応を起こしてしまった方も使うことができます(各製品の成分表を確認してください)。
デメリット
染まりが実感しにくい場合も
ヘアカラー剤に比べると、染まる力は弱め。何回も使用してからようやく白髪が染まったというケースも多々あります。ですが、1回で染まりが実感できるアイテムもあります。
白髪の量が多い方は白髪染めトリートメントだけで使うというよりも、ヘアカラーの合間の白髪が気になったときに使うのがおすすめです。
色落ちは早め
ヘアカラー剤は髪の内部から表面付近まで染色できますが、トリートメントタイプは髪の表面付近への着色となります。そのため、シャンプーするたびに徐々に色落ちしていくので、1か月以上色持ちするヘアカラー剤に比べて色持ちは短めです。製品によりますが、週に数回使うのがおすすめです。ヘアカラー剤よりも時間はかからず手軽に染められますが、回数は増えます。
タオルなどの色移り
髪が濡れた状態だと色落ちしやすく、タオルなどに色移りの心配が。白髪染めトリートメントを使ったあとは、しっかりとすすぐことが大事です。
そして汚れてもかまわないタオルを用意し、髪の水分をふき取りましょう。衣服やまくらカバーへの色移りが嫌でシャンプーを繰り返すという方もいますが、まずはきちんと髪を乾かすことが大事です。
とはいえ髪を乾かすのはなかなかめんどうなもの。まずは髪の根元にドライヤーをあてて、根元を先に乾かしてから全体にドライヤーをあてると早く乾かすことができますよ。
こんな方におすすめ

・とにかく簡単に白髪ケアをしたい
・髪のダメージが気になる
・ヘアカラーの合間に使いたい
時間があまりなかったり、セルフカラーがなかなかうまくできないのでとにかく簡単に白髪ケアをしたい!という方におすすめです。そして、トリートメントタイプなのでダメージが気になる方にもとてもおすすめです。ケアしながらも白髪カバーできるのはとても魅力的!シャンプーするたびに徐々に色落ちしていくので、合間のケアをお探しの方にもおすすめですよ。

サイオス カラートリートメントがおすすめ!

たった1回!独自の濃厚カラー処方で、白髪が染まります。
濡れた髪でも乾いた髪でも塗りやすいトリートメントタイプ。
5分おくだけで、手軽に使えます。ダブルケラチン*配合で、ダメージ補修も!

*ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)、加水分解ケラチン(羊毛)

タイプ④白髪染めシャンプー

特徴

その名前の通り、シャンプーしながら白髪ケアができるタイプ。日々のシャンプーと置き換えるだけで、徐々に白髪をカバーができるので非常に簡単です。シャンプーなので、ダメージを気にする必要もありません。誰でも簡単に、そして手軽に使うことができます。
ただし、ヘアカラー剤と違って脱色効果はないので髪を明るくすることはできません。
濡れた状態だと色落ちしやすくなるので、お風呂上りや汗、雨などにも注意が必要です。衣服や床や壁、そして家具などにつくと落としにくいので、気を付けるようにしましょう。

失敗しないコツ!ここだけは気を付けて

シャンプー前に粗めのコームなどでコーミングをし、髪の絡まりをとりましょう。ほこりや汚れも取りやすくなります。
次に、37~38度くらいのぬるま湯でしっかりと予洗いをしましょう。スタイリング剤などがついている方は、通常のシャンプーを先にしてから使うのもおすすめです。

充分に予洗いをしたら、しっかりと泡立てて、髪全体にムラなくシャンプーをいきわたらせましょう。全体にシャンプーが行きわたったら、髪1本1本にしっかりと浸透させるようなイメージで揉みこみ、なじませましょう。
いつものシャンプーのように、すぐに洗い流すと染料が定着せずに染まりに変化がないという場合も。パッケージに書いてある放置時間を目安に、数分放置してから洗い流しましょう。

メリット
とにかく簡単!
日々のシャンプーを白髪染めシャンプーに置き換えるだけで白髪ケアできるので、とても簡単です。不器用な方でも白髪ケアができます。
ダメージを気にせずに白髪カバーができる
ヘアカラーには多少のダメージはつきもの。髪の傷みが気になる方も、シャンプーならダメージを気にせずに使うことができます。
かぶれやアレルギーのリスクが少ない
化粧品タイプのアイテム。化粧品である以上、アレルギーの可能性はゼロとは言えませんが酸化染料が入ったアイテム(酸化染毛剤)でかぶれなどのアレルギー反応を起こしてしまった方も使うことができます(各製品の成分表を確認してください)。
デメリット
染まりが実感しにくい
シャンプーをするだけで白髪ケアができる反面、染色力は弱いので染まりが実感しにくいのがデメリットです。染料が定着するまで、何回か使って様子を見てみましょう。すぐに白髪をカバーしたい方には不向きです。自然に白髪をぼかすことができますが、完全に白髪を染めることは難しいです。
色落ちは早め
ヘアカラー剤は髪の内部から表面付近まで染色できますが、シャンプータイプは髪の表面付近への着色となります。シャンプーは利便性が高い反面、泡なので密着にしくく、密着性の高いトリートメントタイプよりもやや色落ちが早い傾向があります。繰り返しシャンプーすることで、髪色をキープできます。
爪や手に色がついてしまう場合も...
シャンプー後は、念のため手をしっかり洗いましょう。
爪は髪の毛と同じケラチンでできているので、徐々に染まってしまう場合があります。気づかぬうちに爪の間に入り込んでしまうケースもあります。気になる方はグローブ(ビニール手袋)を用意しましょう。
タオルなどの色移り
トリートメントタイプと同じく、髪が濡れた状態だと色落ちしやすく、タオルなどに色移りの心配があります。汚れてもかまわないタオルを用意し、髪の水分をふき取りましょう。衣服やまくらカバーへの色移りも心配ですよね。使用した後はしっかりとすすぎ、きちんと髪を乾かしましょう。
こんな方におすすめ

・手軽に白髪ケアをしたい
・自然に白髪をぼかしたい
白髪の量が多く完全にカバーしたいという方には不向きですが、時間やテクニックが不要で簡単に白髪ケアができ、白髪をぼかしたような自然な仕上がりもできます。ヘアカラーの合間に、カラーキープとして取り入れたい方にもおすすめです。

タイプ⑤白髪染めヘアマニキュア

特徴

次に、ヘアマニキュアタイプの白髪染めです。
マニキュアの名前からイメージされるように、髪の表面をコーティングして染めるタイプになります。繰り返し染めても、髪へのダメージはあまりありません。

一回でしっかりと白髪カバーができ、色持ちはだいたい2~4週間ほどといわれています。ヘアカラー剤には劣りますが、トリートメントタイプやシャンプータイプよりは長持ちしますよ。

ですが、頭皮などの皮膚や爪についてしまうと取れにくいのも特徴。白髪の気になる根元付近を塗るには少しテクニックがいります。
濡れた状態だと色落ちしやすくなるので、お風呂上りや汗、雨などにも注意が必要です。タオルやまくらカバーなどの布類や、床や壁や家具などにつくと落としにくいです。特に白髪染めのヘアマニキュアの場合、暗めで濃い色が多いので目立ちがち。目立ちやすく、非常に落としにくいので気を付けてくださいね。
また、ヘアカラー剤と違って脱色効果はないので髪を明るくすることはできません。

失敗しないコツ!ここだけは気を付けて

白髪染めのマニキュアタイプの場合、肌などにつくと非常に落ちにくいのでまずは事前準備が大切!髪が顔にかかっている状態で塗り始めると、うっかり顔についてしまった...!なんてこともあります。事前にコームで髪全体を後ろに向かって梳かして、顔にかからないように毛流れを揃えましょう。床や洗面台、壁などに付着しないように、新聞紙などでカバーするのもおすすめです。また、油分の多いクリームなどで生え際などの肌を保護しましょう。

ヘアカラー剤やトリートメントタイプの場合、根元にたっぷり塗るのが失敗せずに綺麗に仕上げるコツでしたが、マニキュアタイプは逆です!
ヘアマニキュア本体はコーム一体型や、コームがついているものがほとんどです。コームを使って、根元を浮かせるように塗りましょう。この時にべったりと量が多いと頭皮についてしまうので注意が必要です。手間は少しかかってしまいますが、少量ずつ塗ってくださいね。頭皮をマッサージするようなもみこみなどはしないようにしましょう。

塗る順番は、他のアイテムと同じく生え際や分け目などの顔まわりの根元から塗りましょう。ただし、顔まわりに塗る際には顔につかないように特に注意が必要です。細かい部分は小回りの利く小さめのコームや、歯間ブラシで代用して染めるのもおすすめです。

メリット
ダメージを気にせずに染められる
髪の表面付近をコーティングして染めるタイプなので、髪への負担があまりありません。ダメージを気にせずに染められるのはうれしいポイントですよね。
パーマをしたあとのヘアカラーは髪や頭皮への負担を考えて1週間くらい間隔をあける必要がありますが、ヘアマニキュアタイプの場合はパーマ後にすぐに染めても大丈夫です。ただし、パーマが少しゆるくなってしまったり、ヘアマニキュアを繰り返すとパーマがかかりにくくなってしまう場合もあるので、美容師さんに相談しましょう。
アレルギーの心配が少ない
アレルギーの心配が少なく、サロンでもヘアカラー剤などの酸化染料が入ったアイテム(酸化染毛剤)でかぶれたこのとある方に代替品として使うこともあります。かぶれなどのアレルギーの心配が少なく、皮膚に付着しやすく取れにくいためパッチテストは不要です。
デメリット
肌や爪に色がつきやすく、取れにくい
肌や爪に付着してしまうと、なかなか取れにくいというデメリットがあります。製品によっては専用のリムーバーがついている場合もありますが、気を付けて塗るようにしましょう。
衣服などの布類や、床や壁や家具などについた場合も非常に落としにくいです。塗る際に気を付けるのももちろん大事ですが、意外と落とし穴なのが放置時間。うっかり周囲にヘアマニキュアをつけてしまわないように、ラップやシャワーキャップなどを必ずつけて気を付けましょう!
色移りがしやすい
髪が濡れた状態だと色落ちしやすく、タオルなどに色移りの心配があります。汚れてもかまわないタオルを用意し、髪の水分をふき取りましょう。
こんな方におすすめ

・髪のダメージを気にせずに染めたい
・ヘアカラー剤でかぶれたが、しっかり染めたい
髪のダメージを気にせず染められるのはトリートメントタイプやシャンプーも同じですが、さらにしっかりと染めたい、色持ちもやや長く楽しみたいという方におすすめです。

タイプ⑥ヘナカラー

特徴

ヘナカラーと言ってもヘナ100%のもの、ヘナにインディゴなどの植物成分を加えたもの、ヘナだけではなくケミカル成分を含んだもの、トリートメント成分としてヘナを配合しているものなどたくさんの種類があります。
海外旅行でヘナタトゥーを楽しんだという方もいるのではないでしょうか?ヘナはもともとアーユルヴェーダなどでも知られる薬草の一種。植物の色素で染め上げるので、自然派の方に人気が高いアイテムです。草木染めをイメージすると近いかもしれません。
ヘナ自体には髪のハリコシをアップさせたり、トリートメント効果なども期待できます。製品によっては、染めるたびに髪のケアもできるという嬉しい特徴も!

草木染めのように染めるのに非常に時間がかかるため、サロンではメニューとして取り扱っているところが少なく、ヘナユーザーの方はほぼセルフという方が多いです。自宅でゆっくりとトリートメント効果も兼ねて白髪ケアをするという方が多いようです。

天然素材で髪へのダメージは少ないですが、脱色効果はなく、基本的にはオレンジ色に近い、赤みがとても強い色味に染まります。しっかりと白髪を染めたい方や自然な色に染めたい方は、インディゴ入りのものを選択するのがおすすめです。

失敗しないコツ!ここだけは気を付けて

製品によりますが、基本的にはヘナは粉末状でお湯と混ぜてペースト状にして使用します。慣れていない場合はペースト状にするのもやや手間がかかります。
粉末をペースト状にして塗るため、他の白髪染めのアイテムと比べて塗っている間に水分が蒸発して乾燥し、硬くなりやすいです。ヘナの塗布は時間勝負。乾燥する前にとにかく手早く塗りましょう!

ヘナの場合も、白髪の気になりやすい生え際や分け目などの根元からたっぷり塗ってください。放置時間は数十分から数時間とさまざま。洗い流す際には、ヘナが乾燥しているのでぬるま湯でゆっくり、やさしくすすぎましょう。
濡れている状態だと色落ちしやすいため、色移りしてもかまわないタオルでやさしく水分をふきとりましょう。また、ドライヤーでしっかりと乾かすことも大事です。

メリット
髪や頭皮に負担が少ない
製品にもよりますが、ヘナ自体は天然素材の植物なので、髪や頭皮に負担が少ないです。余計な負担をかけたくないという方にはとてもおすすめです。
デメリット
時間がかかる
ヘナやヘナと他の植物染料など、天然成分だけの製品の場合は長く置かないと染まらない場合が多いです。ヘアカラー剤とは違い、薬剤の反応時間も限られておらずトリートメント効果もあるためなかにはヘナを塗ってから数時間置くという方もいます。
カラーバリエーションが少ない
天然の植物染料であるがゆえに、色味はほぼ選べません。通常は赤みが非常に強くオレンジ色の仕上がりになります。自然な色味に近づけるにはインディゴを含んだものを選択したり、手間がかかってしまいますがインディゴと2度染めするなどの方法があります。より簡単に自然な色味でしっかり染まるように、ケミカル成分を含む製品もありますがトレンドのカラーなどは選べません。
染めたてはごわつく場合がある
トリートメントとしても使われるヘナ。ただし、使い始め当初はごわつきが気になる場合もあります。特にケミカルなヘアカラー剤からヘナに切り替えた時に多く見られるようです。
香りが強い
植物なので草木の香りが強く、たたみや牧草のような独特な香りが残りやすいです。また塗っている時間も非常に長いので気になる場合も。ヘナ100%の製品の場合は特に香りが強いので慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。もちろん、この香りが好き!という方もいるかもしれませんね。換気に気をつけて使用しましょう。
かぶれる場合がある
植物なので草木かぶれのように肌に合わずにかぶれてしまう場合もあります。ヘナはパッチテストが義務付けられているので、事前にパッチテストをして確認するようにしましょう。ただし、ヘナだけではなくほかの植物や染料や化学染料が含まれている製品もあるので、各製品の説明にしたがうようにしましょう。
こんな方におすすめ

・天然の染料で頭皮と髪を気づかいながら白髪ケアをしたい
ケミカルなものよりも、植物成分など天然の成分で頭皮と髪を気づかいながら白髪ケアをしたいという方にはヘナがおすすめです。

それぞれの特徴から自分に合うものを探そう!

6種類の白髪染めアイテムの特徴とコツをご紹介しましたが、気になるものはありましたか?一概にはこのアイテムがいい・悪いということはありません。それぞれにメリットやデメリットがあります。それぞれの特徴を把握し、自分に合うものを探してみましょう。わかりやすいように、比較表をご紹介します。

こちらを参考に、ぜひ市販の白髪染めで自宅での白髪ケアを試してみてください!

もし失敗してしまったときの対処法

特徴やコツをつかんでも、それでも失敗することもあると思います。特にセルフカラー初心者でおこってしまいやすい失敗と対処法をご紹介します!

失敗例①ムラになってしまった

対処方法:同じ色で再度染め直す

ムラになってしまう一つめの原因は、塗布量が少なかったとき。白髪の気になるところには特にたっぷりと塗り、そのあと全体に伸ばすのが大事です。
二つめが、塗布に時間がかかってしまったとき。ヘアカラー剤の場合は時間が経つにつれて染まる効果が弱くなってしまいます。手早く塗りましょう。
三つめは、暗い色で染めたり、明るい色で染めたり、前回とまったく違う色で染めた...という場合もムラの原因になりやすいです。

せっかく染めたのに残念ですが、ムラになってしまった場合は再度染め直すのがおすすめです。染め直す際に、違う明るさや違う色味のものを選んでしまうとまたムラになってしまう場合も。なるべく同じ色、もしくはかなり色ムラが激しく落ち着かせたい場合は少し暗めの色を選択するのもおすすめです。ただし、一度暗い色で染めてしまうと、しばらく明るくするのがむずかしくなってしまうので注意してください。
何度も染め直して髪に負担をかけたくないという方は、オイル配合のヘアカラー剤やカラートリートメントなどで染めなおしましょう。

失敗例②根元が明るくなりすぎてしまった(逆プリンの状態)

対処方法:根元だけ染めなおす

根元だけ明るくなってしまう逆プリンは避けたいところ。黒髪用のファッションカラーでは起こりやすく、白髪染めではあまり起こりにくいのですがまれにあるパターンです。

白髪染めをする場合は、すでに染めている中間や毛先の部分に比べて、白髪が伸びはじめた根元の方が明るい状態がほとんどですよね。また、白髪染めは染料が濃い場合が多く、落ち着いた色の白髪染めを繰り返した髪を明るくするのはむずかしいです。
そのなかで、「今まではずっと落ち着いた暗めの髪色だったけど、明るい髪色にしたい!」と、いきなり今まで使っていた白髪染めよりも何段階も明るい色を使ってしまうと、すでに染めている中間や毛先は明るくならず暗めのまま、根元だけ明るくなってしまいます。

また、セルフの白髪染め用のヘアカラー剤には色の明るさの目安の番号がありますが、これはメーカーや製品によって少しずつ明るさが違います。あくまで目安となるので、厳密に一緒ではないのです。いつもと違う製品を使う場合は注意しましょう。

明るくなってしまった場合は、根元だけ染めなおしましょう。もちろん全体を染めなおしてもいいですが、髪や頭皮の負担を考えると根元だけ染めなおすのがおすすめです。
根元だけ染めなおすのにおすすめなのは、クリームタイプのヘアカラー剤です。繰り返しにはなりますが密着性が高くよく染まり、小分けができるのが特徴です。
全体と同じ髪色に戻したいという方は今までと同じ明るさのものを、それでも明るくしたい!という方は、今よりも少し落ち着いた明るさのもので染めなおしましょう。

ただし、根元だけ染めなおす場合も直後ではなく間隔をあけてから染めなおすのがおすすめです。今すぐに染めなおしたい!という場合は、一時的にトリートメントタイプのものなどで明るくなりすぎてしまった根元を落ち着かせるのも一つの方法です。根元にたっぷりとつけてから、色の境目が出ないように全体にもつけましょう。

サロンを頼るという方法もあります。
あまり扱っているところは少ないかもしれませんが、脱染剤を使ってカバーしてくれる場合もあります。今では髪に負担の少ないブリーチも増え、ブリーチを扱う美容師の技術も向上しているので、ブリーチでハイライトなどをして明るくなってしまった根元や白髪をぼかすという方法もあります。
しかし、髪の状態やサロンによってできること、できないことがあります。また、時間がかかる場合も多いので事前にサロンへ連絡して髪の状態を伝えておくのがおすすめです。

失敗例③色のイメージが思っていたものと違う

対処方法:事前に自分の髪の状態を確認する

染めあがった色のイメージが、パッケージや見本などの色味と違ったということもありえます。まずは、事前に自分の髪の状態を把握しておくことが大事です。

白髪の量が多い方は、パッケージや見本よりも明るく仕上がりやすいです。
白髪の量が少ない方は、思ったよりも暗く仕上がる場合もあります。
白髪の量が多い方は希望する色よりも、少し落ち着いた色味のものを選びましょう。色落ちが早いという方も落ち着いた色味を選ぶのがおすすめです。黄色く色落ちしていきやすい方は、赤みを加えたブラウン系の色味がおすすめです。

赤みが気になる方は、アッシュ系やマット系の色味がおすすめです。ですが今までの染めた色や髪質によってすぐには赤みが消えず、パッケージとは違う仕上がりになってしまう場合も。何度か繰り返して同じ色味のものを使うのがおすすめです。髪が太く赤みが強い方は、メラニン色素が多いために黒髪部分が染まりにくい場合も多いです。染まり具合を見ながら放置時間を少し長くするのもおすすめですよ。

ちなみに、トリートメントタイプやシャンプーやヘアマニキュアの場合、「ダークブラウン」や「ライトブラウン」、「ナチュラルブラウン」などの色展開が多いですが、実際の色味や明るさは製品によってさまざまです。違う製品に変える場合は注意しましょう。

失敗例④黒く(暗く)なりすぎてしまった

対処方法:徐々に明るい番号にしていく、サロンへ行く

白髪が少なめの方が落ち着いた色味で染めると、暗くなりすぎる場合があります。
放置時間を長くしていませんか?
白髪をしっかりと染めるために、説明書の記載よりも放置時間を長くする方がいますが、暗くなりすぎる場合もあります。また、髪や頭皮への負担も心配です。
毛先はダメージが蓄積しているので色が暗く沈んでしまいやすいです。まずは根元と中間を塗り、最後に毛先を塗る必要があります。

白髪染めで黒くなってしまった・暗くなりすぎてしまった髪を明るくするのは残念ながら非常に困難です!明るい色で染めなおしても、なかなか明るくなりにくく、根元だけ明るくなってしまう逆プリンの可能性も高いです。暗い色から明るい色への染め直しは髪への負担も大きく、ムラになる可能性が非常に高いです。
時間はかかってしまいますが自然に色が落ちていくのを待ちながら、次回からは1段階ずつ明るい色を選び、徐々に明るくしていくのがおすすめです。

トリートメントタイプやヘアマニキュアで暗くなりすぎてしまった場合は、シャンプーで徐々に色落ちしていくので自然に褪色していくのを待ちましょう。

それでもすぐに明るくしたいという方は美容師へ相談しましょう。
場合によっては脱染剤やブリーチを使用して直してくれる場合もありますが、負担も多くムラになる可能性が高いです。髪の状態によってできること、できないことがあるので断られてしまう可能性もゼロではありません。直接サロンへ行くよりも、事前に美容師に相談しておきましょう。ヘアカラーが得意な美容師に相談するのがおすすめです。

まとめ

意外と知らない、市販の白髪染めを使った自宅での白髪ケアの方法。市販の白髪染めは非常に数が多く、特徴もさまざまです。まずは目的に合わせてアイテムを選びましょう。気になるアイテムはありましたか?

すぐに伸びて気になってしまう白髪ですが、気になったタイミングで自宅で白髪ケアができると非常に心強いですよね。ぜひ失敗しないコツを参考に、自宅でセルフで白髪ケアに挑戦してみてください!

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