自宅でサロン級の仕上がり?
スタイリストが教える簡単セルフカラーリング

ヘアメイクアップ ASUKA TAKEI

都内美容室で、長年カラースペシャリストとして勤務し、フリーランスヘアメイクとして独立。現在、広告やファッション誌、映画、PVなど幅広い現場を担当。ナチュラルスタイルからアート性の高い作品も作り出し、国内外の展示会やメディアでも取り上げられる。2017年Visionary Award世界大会2位。サロンカラーリングだけでなく、セルフカラーリングの知識も豊富なため、髪の悩みやカラーリングのコツなども伝授。

「伸びてきた髪の根元、白髪が気になるのにサロンに行く時間がない」「でも、家で染めるのはちょっと面倒…」「自分できれいに染められるか不安」「サロンみたいな髪色が自分でできたら…」そんな忙しくても、きれいでおしゃれな髪色でいたい女性のために、プロのスタイリストがセルフカラーリングの極意を伝授。正しいカラーリング方法を知った上で、セルフカラーリングする方がサロンで染めたような仕上がりに近づきます。

サロンとセルフカラーリングの違い

ご存知のように、サロンではスタイリストが施術前にお客さまお一人おひとりのご要望や悩みなどカウンセリングを行いながらカラーリングします。スタイリストがお客さまの髪の状態や髪質、髪の量、長さにより、薬剤を塗布する場所や量を細かくコントロールするため、イメージ通りの仕上がり、手触りのよさ、色持ちを実感できます。

セルフカラーリングは、子育て中のママや働く女性など忙しく時間のない方でも、いつでも誰でも簡単に染められるのがメリット。セルフカラー剤は、どんな髪質の方でも失敗しにくい設計になっているため、手軽に自宅でカラーリングを行うことができます。

ヘアカラーのタイプの違い

薬剤には主にクリームタイプ、泡タイプ、ミルキータイプがあります。サロンで主に使用されているクリームタイプは、スタイリストがお客さまの髪の状態、髪の量や長さなどによって塗布量を調節しやすいのが特長。そのため、染まりづらい襟足、もみあげや染めたい白髪などの部位にたっぷり塗布できます。ただし、自分で染めるには、髪全体を塗布する際に、TIPSが必要かもしれません。

「泡タイプ」は手でもみ込む感覚で髪全体に行きわたって染められます。

「ミルキータイプ」は、なめらかな薬剤で液だれしにくく、髪全体にのびてなじみやすいので、初心者でもムラなく染めることができます。更に、髪全体に塗り広げる際に、目の粗いくしなどを使えば、スピーディに均一に染めることもできます。

自分の髪に合うヘアカラー剤の選び方

日本人の髪の特徴を知り尽くしたプロのスタイリストは、カウンセリングをしながらお客さまの髪の状態、髪質、長さ、量などに合わせて理想の色みを実現します。セルフカラーリングの場合も、サロンのようにトレンドを取り入れた色がたくさん揃っているか、黒髪も白髪もきれいに発色するかどうかをポイントに選ぶと自分のライフスタイルやファッションに合う色が見つけやすいでしょう。また、ロングヘアや髪の量が多い方は、髪全体を染めることができる容量か購入前にチェックするのもポイントです。

サロンでは、伸びてきた根元や白髪などを中心にスタイリストが髪全体に薬剤をしっかり塗布し色ムラを防いでいます。サロンのような色ムラのないセルフカラーリングを目指すなら、根元から毛先まで、髪全体になじみやすいミルキータイプのもの、とかす要領で髪全体を染められるくし型のものを選ぶのがおすすめ。染めた直後の髪をケアするトリートメントがついているとなおよいでしょう。

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